初代天皇と伝えられている神武天皇(じんむてんのう)は架空の人物、神話での伝説と言うのが
定説ですが、最近行われた参院選の実況番組でおもしろい事がありました。
第24回参議院議員通常選挙・神奈川選挙区にて2期目の当選を果たした三原じゅん子さん。
その選挙期間中の街頭演説VTR中で「神武天皇以来の日本の歴史を踏まえた歴史を作りたい」
と発言しているのを、番組司会の 池上彰氏が「教科書にも載ってますけど神武天皇は神話上の
人物で、、、」と少しチャカすような、意地悪っぽい聞き方をしてました。
それを受けて三原さんは「神話の世界の話であったとしても、それも含めてそう言う考え、、、」
と答えてましたが、ネットでは”三原じゅん子氏「神武天皇は実在の人物」と認める” と話題に、、、
難しい経済や世界情勢等解かりやすく解説してくれる事で人気のある池上氏ですが、
この番組では終始辛口で、当選した議員にもきわどい質問を投げかけてました。
しかしこの「神武天皇」のくだりは、~中卒の低学歴は歴史も 知らんのか?~
的な ただの高学歴自慢おやじ的な感じでして、少し嫌悪感を池上氏に対して私は持った。
果たして三原順子さんは、どこまで神武天皇の事を知っていたのか?
池上氏が言う「神武天皇は神話上の人物」は言い切って良い真実なのか?
まずは動画でやりとりを見てみると「0分57秒辺りから」
池上氏が「神武天皇と言うのは実在の人物だったと言う認識なんでしょうか?」
との問いに数秒沈黙、、、。
???マークの表情の後に「そうですね、、、いろんなお考えがあるのかもしれないですけど、、、」
と回答。
やはり、現在の歴史の教科書で定説となっている「架空の人物」と言う認識は無かった様な感じ
がします。
池上氏は、その発言の意味よりも、その辺りを確認したかったのではないか?
ただ、三原さんが”神武天皇は架空の人物だと言われているが、私は実在していたと思う”との
認識で先の「神武天皇以来の日本の歴史を踏まえた歴史を作りたい」発言なら、それはおかしい
のか?
調べてみると戦前は「日本の初代天皇は神武天皇」と教科書にも載せていたそうである。
名称はどうだったにせよ、天皇の初代は必ずいたはずである。
実際に建国記念日の2月11日は神武天皇の即位日となっている。
歴史専門家はともかく、国が初代天皇は神武天皇と認めているので、国会議員の三原さんの
発言は、池上氏が鼻で笑うような与太話ではないと思うのですが、、、。
戦後日本は 愛国心=右寄り=戦前回帰=軍国主義的な図式に当てはめられてますが、
三原さんの発言は「この歴史ある自分の国を、過去のあやまちも含めて尊重したい」との意図に
私には聞こえます。
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